グルテンの何が怖いって?
抗酸化成分の可能性に惚れて、ヘルスケアの世界に足を踏み込み、その広大さにクラクラしているハナです。「酸化」と同様に、様々な健康リスクの根幹として、最近よく聞く「糖化」。体にどう悪いの?低炭水化物食とグルテンフリーってどう違う?結局何なら食べていい?と疑問という、様々な「?」がかなりスッキリ解消される本がありました。
「いつものパン」があなたを殺す
医学博士 ディビッド・パールマター、クリスティン・ロバーグ
順天堂大学大学院教授 白澤卓二(訳)
グルテンの何が怖いのか
この本は、化学的な解説が詳細で、機序まで知りたい、教えて欲しい!欲を、ほどよく満たしてくれます。特に、グルテンについては初めて知ることが多く、「高血糖がダメだから、低炭水化物食なんでしょ〜グルテンも同じっしょ」と思っていた私としては、全く異なる、アレルギー反応からくるグルテン中毒とも言える症状が大問題!というコトでした。他の専門家の意見も入手し、重点的に知りたいテーマです。
例えば・・・
グルテンは単独分子ではない。おもに2種類のタンパク質、グルテニンとグリアジンから構成されている。これら二つのタンパク質のどちらかに、あるいは、グリアジンを構成する12個の小さな単位のどれかが過敏症の反応の原因となり炎症にいたると考えられる。
こういう詳細な記述があると、次に何を勉強すればいいかわかるのでありがたい、ですね。
4人に一人が遺伝子上の理由だけでグルテン過敏症にかかって”おり、”グルテンの場合は、粘着性という性質によって栄養素の分解と吸収が妨げられる” そして、”消化管内に「のり」のようなものが残る。それが免疫系にすぐに行動を起こすように警告を出し、結局、小腸の内側に損傷を与えることに”なり、アレルギー反応が起こる。
アレルギーだったのか!とにかく、毎日食べる色々なものにはいっているので、その影響はかなり甚大だろうと。。。
とくにグルテン過敏症は、グルテンを構成するグリアジンに対する抗体の値が上昇して起こる。〜炎症性サイトカインが集結し脳への攻撃が可能になる〜抗グリアジン抗体に関連する問題をほかにあげると、抗グリアジン抗体は、脳内の特定のタンパク質と直接結合できることだ〜言いかえれば、グルテン過敏症を抱える人たちは脳の機能に関する問題を抱えているが、なんであろうと胃腸の問題は抱えていない。
つまり、グルテン過敏症は、脳に影響を与える脳神経系にダメージを与える、ということなんです。認知症、うつ病だけでなく、ADHDや頭痛をはじめ、長年、原因不明なひどい不調に苦しむ患者が、著者によるグルテンフリーで良質な脂肪をとるといった食事療法で、何人も好転しているとのこと。臨床の現場での実例豊富な内容で、かなり説得力があります。
グルテンとは何か?他に気をつけるべきことは?実際にどのように生活を改善すればいい?と、さらに気になる点については、また次の投稿にて。