リリース紹介: 人を大事にするホラクラシー経営とは?ダイヤモンド・メディア

「京都流議定書」で新しい組織の形、発見!

8/3(金)に開催された「京都流議定書」に参加、”Teal”という新しい組織の形をめぐる講演&パネルディスカッションが、本当に刺激的な3時間でした!

「京都流議定書」の主催は、80周年を迎えた京都の企業「ウエダ本社」。今年で11回目‼︎を重ねているとのこと、素晴らしい。文具卸として創業したウエダ本社は、現在は、オフィスなどの空間プロデュースやリノベーションといった事業を手がけつつその枠を大きく超え、日本に「新しい働き方」を実現することに本気で取り組む会社です。主催者挨拶の岡村社長のスピーチは、社会的課題を解決したいという情熱が伝わる、簡潔で熱い内容でした。(ちなみに、ウエダ本社は私もご縁がある京都の子連れシェアオフィスMegamiの親会社さんでもあります)

「ティール」とは?

テーマのTealとは、話題のこの書籍(600ページ!)を読め!という感じなのですが、「京都流議定書」では、読んでいない我々のために、翻訳版の著者・嘉村賢州氏が登壇、600ページのエッセンスを20分でにわかりやすく講演してくださいました。

ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現

「進化型(ティール)組織」は、世界各地で現れつつある
まったく新しいマネジメント手法を採用する組織のこと

[組織モデルの発達段階]

衝動型(レッド)……組織生活の最初の形態、数百人から数万人の規模へ。力、恐怖による支配。
自他の区分、単純な因果関係の理解により分業が成立
例)マフィア、ギャングなど

順応型(アンバー)……部族社会から農業、国家、文明、官僚制の時代へ。
時間の流れによる因果関係を理解し、計画が可能に。
規則、規律、規範による階層構造の誕生
例)教会、軍隊、官僚組織など

達成型(オレンジ)……科学技術の発展と、イノベーション、起業家精神の時代へ。
「命令と統制」から「予測と統制」へ。実力主義の誕生。
効率的で複雑な階層組織
例)多国籍企業など

多元型(グリーン)……多様性と平等と文化を重視するコミュニティ型組織の時代へ。
ボトムアップの意思決定、多数のステークホルダー。
例)コミューン、非営利組織、サウスウエスト航空など

進化型(ティール)……変化の激しい時代における生命体型組織の時代へ。
自主経営(セルフ・マネジメント)、全体性(ホールネス)、存在目的を重視する独自の慣行をもつ。

これまでの会社人生振り返ると、”オレンジ時々アンバー&レッド”って感じ。グリーン&ティールな環境、私も本気で目指そう。

Teal/ホラクラシー/自然(じねん)経営…ダイヤモンド・メディアという存在!

登壇者のなかで、ひときわ印象的だったのは、Teal的な組織をすでに実現しているダイヤモンド・メディアの武井社長。「家族のLINEグループと同じですよ、うちの会社の進め方」って軽ーくおっしゃってましたが、ものすごく勉強家で好奇心の範囲も広いご様子。本業の不動産ITでやっていることも、オレンジ的経営を経て、実現した今の経営形態も、うまくいくためにはどうしたらいいか、を徹底的に調べ考えた末、「手放す・解き放つ」ということを実践しているように感じました。

ダイヤモンド・メディアのカルチャー、例えばこんな感じです。

働く時間、場所、休みは自分で決める

肩書は自由

起業、副業を推奨

オフィスのコワーキング化

半年に一回の「お金の使い方会議」(注:社長も含め全員の給料を会議で決める)

社長役員は選挙で決める

経費は自由裁量…などその他数え切れないほどの実例

こんなユニークな企業のニュースリリースは、リリースもユニークかな?と思いましたが、BTOBの企業らしく、リリース自体は、いたって真面目。。ですが、事業内容より”経営形態”が注目され始めた2016年以降から、社内の文化や制度に関するリリース、それに派生した話題が増えてきています。企業広報というのは、実績をあげている企業がやっているからこそ注目されるので、本業の堅調さと、文化のユニークさが融合した、素晴らしい事例ですね。

参考に今年のリリースを分類すると、本業の不動産IT関連が2件、ホラクラシー経営委関連が3件となっています。

 

組織から離れ、「自分が働くとは」についてゼロから構築しなおしている今のタイミングで、組織らしくないTealについての話が聞けたのは、とてもありがたい出会いでした。Tealの書籍広告、確かに見たことありましたが、その頃は「”ピラミッド組織”は変わらない」を大前提として「それでも、自分のチームをどう幸せにするか」を考えてた時期なので、全然読もうと思わなかったな。。。人間の「関係ないものシャットダウン!」能力は徹底してるものだなぁ、と実感した今日、でもありました。

<参考>

「京都流議定書」イベントページ

http://kyotostyle.jp/katsudo/kyotoryu/

岡本社長ブログ

http://okamura-kyotostyle.blogspot.com/


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