書評:孫社長にたたきこまれたすごい「数値化」仕事術 著:三木雄信

『「数値化すれば、こんな問題も解決できるのか」というワクワク感!』という著者の言葉通りの読後感。数字に苦手意識があり、できるだけ避けて通りたい私でも、「楽しそう&やってみたい&できる!」と思わせる、魔法のように軽快な数字本です。

孫社長にたたきこまれた すごい「数値化」仕事術

事例がソフトバンクなどの実際のビジネスでイメージが湧きやすく、how-to部分は実際に再現できるよう懇切丁寧に解説してくれる(エクセルの使い方なんて、解説サイトかと思うわかりやすさ!)。どのような精度で実行できるかは別問題として、「やれる、やりたい」と思える数字本、私にとっては非常に珍しいです(できれば避けて通りたい…)。

覚えとくべき「五つの数字」は

  1. 顧客数
  2. 顧客単価
  3. 残存期間(顧客でいてくれる期間)
  4. 顧客獲得コスト
  5. 顧客維持コスト

下記の式で営業利益は表せます。

(顧客数✖顧客単価✖残存期間)-(顧客獲得コスト+顧客維持コスト)

この5つの観点から問題を解決する、ということですが、その決断時に使うべき”数値化仕事術”が、下記の“7つ道具”です。

  1. プロセス分析
  2. 散布図と単回帰分析(二つの数字の関係性を数字でつかめる)
  3. 重回帰分析
  4. パレート図分析(何から手をつけるべきかを決める)
  5. T勘定
  6. 差異分析
  7. LTV分析

例えば、重回帰分析を使って…

ヤフー!BBの販促キャンペーンで、販促場所の立地・アルバイト熟練度など、様々な変数がどれくらい結果と相関しているかを数値で確認し、精度の高い売上予測を立てた

とか、公開されているアンケート結果をパレート分析して…

英会話スクールの開業にあたり、サービスや料金・立地などのどの要素を優先して注力するか決めた

組織が何を軸に動いているか、により数値に対する感覚は驚くほど異なることは、よくよく経験してきましたが、自分は苦手気味ですが、無駄な議論をせず、予測と結果の差異も確認しやすく、”数値化”して仕事するべきだ、と強く思います。

”伝わる言葉”にこだわる物書きよりの私としては、無料のテキストマイニング=KH Corderというのも、とても気になるので、色々いじって遊んでみたいです!

 

<本書とは無関係な参考情報> 実際に”数値化仕事術”を使う時に、、、こんなサイトさんたちにもう一度教えてもらいたいと思います。。。

Excelで相関係数と回帰直線を求める

エクセルのデータ分析アドインを使って回帰分析をする方法と回帰分析表の見方

とある休日に居酒屋でビールとExcelと重回帰分析と

大きい要因から着手しよう パレート図

 



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