書評「岸辺露伴は動かない2」荒木飛呂彦

露伴先生シリーズ2冊目。1話完結で、気軽に荒木ワールドに没入できる、なんとも贅沢。

岸辺露伴は動かない 2 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 「ジョジョリオン」が連載されているの嬉しいですが、長編は(というかジョジョリオンは?!)謎に謎が重なり、スタンド能力も複雑で、しっかり対峙するには、何度も読み返す真剣さが必要なんで。。。

露伴先生が語り部の短編4編。各話テーマは、”歩きスマホ””お月見”など、いたってシンプル。それが、なぜこんなにもファンタジーになるのか。改めて「マンガ」という表現形態の完成系だよな〜と思います。ストーリーの意外性や巧みさはもちろん、均整がとれた1コマ1コマを眺めるのも気持ちいいし、、動画のように躍動感ある人物たちを追ってく感覚も荒木ワールドならではだし、とにかく一筋の線も無駄がないんですよね。そして、全体として、どこかの別世界にふわっと連れて行かれる感覚を味わえます。

昔からJOJO好きです。リアルタイムで1・2部を夢中で読み、3部の連載初回で、突然、日本が舞台で、学ランの主人公となったのに驚き、「こんなのジョジョじゃない!」と、そこで離脱したんですよね。なぜあの時、承太郎のかっこよさに気づかなかったのか、、、自分。

本作でのお気に入りは4話「ザ・ラン」の橋本陽馬。筋肉の美しさに惚れ惚れしながら読了したら、作者の後書きにも、80年代に荒木先生が目指した筋肉キャラクターたちと、このキャラの共通性への言及があってニンマリ。何十年たっても胸熱ポイントが変わらない自分に万歳!


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