この本はすごい!かなり好き。
「ヒットを育てる!食品の機能性マーケティング」売れるモノにはワケもシカケもある
著:武田猛、藤田康人 他/編:日経BP総研 マーケティング戦略研究所
前書きに「お仕事での実戦のヒントになることを願います」とある通り、本当に現場向き!私も、サプリメントのPR戦略やマーケティングコンセプトを練る時、何度もこの本を開いては、自社の強みをどうストーリーにするか、お客様に気づいてもらうにはどうするか?メディアにつたてもらえる情報とは?と考えたものです。規制ばかりでコミュニケーションも縛られる分野ですが、しっかりとした事実=エビデンスがあれば、やり方はあるのです。それが本当に面白い仕事です。
書籍として特徴的なのは、巷のビジネス本とは段違いに、情報密度が濃い! ”著者の最近の持論で1冊”的な本も、メッセージがはっきりしてて、なにより読みやすくていいのですが、この本は定価1500円にして、各章それぞれ1冊になるんでは(薄めれば 笑)というくらいの、切り口、情報量です。これは、著者も素晴らしいが、編集者の”熱”がすごいんだろうな〜。ということで、編集は、日経BP総研マーケティング戦略研究所 石井和也氏・西沢邦浩氏。前書きと5章も執筆もしている西沢氏は、日経ヘルスの元・編集長さんですね。確かに、雑誌的な作り方の本です、この本。
著者は、戦略PR界の超有名人で、キシリートル成功の立役者、インテグレート代表取締役 藤田康人氏と、”健康食品ビジネスコンサルタント”武田猛氏。私が付箋貼りまくったのも、武田さんの第2章、藤田さんの第3章です。それ以外にも、5章は西沢氏によるメディア側の視点も交えた情報戦略(どのレベルのエビデンスが必要か、とか)、6〜8章は、商品のケーススタディ、流通大手との対談、著者らの今後の業界についての対談、とそれぞれ、しっかりと章立てされています。
何度も読み直した第2章第3章については、次回の投稿でお伝えします〜
<ご参考>
西沢さんと佐藤可士和さんが対談している、このページも面白い。
http://www.danchinomirai.com/talking/talking06.html