本日の毎日新聞連載「それって健康?」菌活で腸内環境整備に、気になる情報が!
乳酸菌市場には老舗和菓子店も参入。くず餅で有名な「船橋屋」(東京都江東区)は6月から乳酸菌を活用したかき氷の販売を始めた。(略)8年前、専門家の協力で製造過程の小麦でんぷん発酵物を解析したところ、免疫力を上げる乳酸菌「ラクトバチルス属パラカゼイ種」が検出された。培養にも成功し、16年に「くず餅乳酸菌」と商標登録した。かき氷1杯には10億個のくず餅乳酸菌が入っている。
8代目の渡辺雅司社長は「くず餅の中で雑菌が増殖しないのは、悪玉菌を駆逐する乳酸菌のお陰。乳アレルギーの方でも摂取できる」と話す。今秋にはサプリメントや甘酒も販売する予定だ。
和菓子屋さんで成分研究を元にした商品開発、という意外性、腸活ブームに乗った季節限定商品開発でありながら、何百年も続く看板商品の強みもPRできる。季節感・意外性・伝統・エビデンス・覚えやすさ・10億個などの数字情報など…メディアが取り上げやすい要素が満載の、この”かき氷”、ニュースリリースはこれです↓
江戸時代から生き続ける乳酸菌をかき氷に! 「くず餅乳酸菌®入りかき氷」6月1日より販売開始!
”かき氷”の売上向上、という短期的な効果だけでなく、
- ”くず餅で健康に”という新たな価値追加
- ”伝統を守りつつ革新的”という企業イメージ
とブランディング的にも考え抜かれているリリースです。船橋屋の全社戦略、ブランドの方向性を調べると、社員の方が、採用サイトで発信しているブログがありました。
https://job.rikunabi.com/2019/company/r314600028/blog/detail/263/
本日投稿!のこの記事によると、”年間150件のメディア掲載”で、”社長が取材や講演で引っ張りだこ”とのこと。
https://job.rikunabi.com/2019/company/r314600028/blog/detail/234/
こちらの記事は、戦略そのものを説明してくれています。
今日は日々の仕事の根っこに流れる《中期経営計画》の6つの戦略の3つ目、「開発」についてお話しします!「ファン拡大」「PR広報」とご紹介してきましたが、お客様との接点と言う意味ではこの2つと合わせて三本柱となります。お客様の期待するものを知り、商品の魅力を伝え、それはくず餅だった!と気付いてもらう。今ある店舗の店頭はもちろん、広報活動による雑誌やテレビだったり、お客様の口コミも信用という意味では大きな手立てとなります。
やはり、経営戦略のなかでも、情報発信の目的と方針が明確です。全社戦略をベースにしたPR戦略は、短期でぶれることがありません。長期的な活動が必須なマスコミなどメディアでの掲載(アーンドメディア獲得)、SNSやブログなど社員による発信(オウンドメディア活用)、どちらにとっても全社的な理解はとても重要なことです。
船橋屋は8代目の社長が試行錯誤の改革の末、「社員が幸せになること」を中心に、伝統だけでなく、若手の力を引き出す経営をされて、今では、新卒採用の応募が1万人を超すほどの人気企業だそうです。
<ご参考>
”くず餅が発酵食品?”という違和感については、下記の記事に詳細が(もちろん、ここにも船橋屋!これも船橋屋さんの仕掛けた記事かもですね)
東京出身関西在住の私ですが、確かに関西に来た当初、白いくず餅ないな〜と思った記憶。。。