書評「幽霊画談」

水木しげるの画集を、全ページカラーの新書で味わう贅沢!

カラー版 幽霊画談 (岩波新書)

本というのは、時になんとも贅沢な出逢いをくれるものです。近所のお祭りの古書市¥10コーナーに、ものすごい本が紛れていまして即買い、水木しげるさんの幽霊本です。水木さんの妖怪の画は、現在放映中の「ゲゲゲの鬼太郎」に子どもが夢中になっていることもあり、見る機会が多いのですが、幽霊というのが珍しい。

見開き2ページで幽霊を一つ(?なんと数えるのか?)ずつ紹介していくのですが、精密に書き込まれた水木さんの絵と幽霊に関する短文が、なんとも他にはない味わいです。

こんな感じ。

幽霊の解説になっている絵もあれば、「なぜこの幽霊でこの絵!?」と首をひねりながらも、見入ってしまう絵もあり、水木さんの頭の中の豊かな世界を覗いているような気分になります。水木さんの場合、”想像力が豊か”というよりも、こんな光景をやっぱり本当に見ていたんだろう、、、と朝ドラ「ゲゲゲの女房」の1シーンを思い出しました。ちなみに、この本の前に、もちろん「妖怪画談」が2冊あるそうです。

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