辻仁成「シンパパ」が考える本当の幸せ」(日経夕刊2019/4/23)とワーママおススメ書籍8冊

日経新聞夕刊の連載コラムが、とても心にしみまして。

仁成さんと「意欲の調節」、、、野心を煽る仕事VS息子ファーストの日常

辻仁成「シンパパ」が考える本当の幸せ(日経夕刊2019/423)

ワーキングマザーの仕事と人生について「意欲の調整」という言葉で、書籍「育休世代のジレンマ」が鮮やかに言い表しいました。その心境(というか現象)を当事者として記しているのが、まさに、このコラムです。

野心家で仕事人間から「息子ファースト」な今へ

私が心動かれた理由に、辻仁成さんについて、人より深い記憶の蓄積があるから、ということがあります。

80年代、彼がフロントマンをしていたバンドECHOESが、下北沢あたりのカリスマから、メジャーへのサクセスストーリーをたどっていた頃、姉が熱狂的に応援していたのです。部屋に大音響で流れる初期のエコーズを、受け身ながらも、かなり聴きこみ、日比谷野音ライブについて行ったりもしました。その頃の”ツジ ジンセイ”(その頃は読み方が違った)は、”天下とったる”という野心を隠そうともしない、ナイーブでギラギラしたロッカーでした。

ドラマ主題歌の「ZOO」が大ヒットした時は、有言実行の”辻仁成”(と、売れる芸能人を次々見抜く姉の眼力)に感嘆したものでした。その後も作家として成功、結婚にパリ移住に、と只者ではない人生を歩まれてきた彼は、気になる存在であり続けています。

若き日の野心の塊、才能溢れるジンセイをこの目で見たからこそ、何十年を経て、あの強烈な野心を封印し、幸せを噛み締めている彼の変化に驚き、心に染みているんだと思います。

”自分で選んだ今”という感覚、これが大事

“これはマミートラックなのかな?”とか”私もあの時、意欲調節しちゃったんだろうなー”とか、モヤモヤしながら生きているのも正直、本当です。でも、自信持って言えるのは、”今がとっても幸せ”ということ。

自分が選び掴んだ今である、という感覚、これが大事なんだと思います。

野心を煽るような仕事が舞い込んでも、子供の生活に支障をきたすならば息子ファーストでお断りすることもあった

子供の成長を一番の喜びと考えて生きることで、野心家だった僕の人生観、幸せの価値観を変えた。

このコラムには「野心」という言葉が5回も記されています。野心を調節し、家事と育児に明け暮れ、修行のような生活の中で小さな幸福を積み重ね、本当の幸せを手に入れた、と断言するこのコラム、出会えてよかったなーと思います。

最後に、モヤモヤする同士たちにオススメの本をいくつか。

<ワーキングマザーが読むべき書籍8選>

WHATHAPPENED何が起きたのか? [ ヒラリー・ロダム・クリントン ] (楽天ブックス)

後進の女性へのエールがとにかく力強く、やわやわした”女性活躍推進”とは迫力が違う。女性初の大統領になることの意義を誰よりも信じていたからこその悔しさが伝わる、本当に心動かされます!

② 働く女性 ほんとの格差 (日経プレミアシリーズ)(過去投稿へリンク)

様々な当事者を取材した新聞記者の著者ならではの1冊。当事者の私にとっては当たり前のことも、世の中の大半の人は気づいてすらいない、というに気づかれる1冊

③ 資生堂インパクト 子育てを聖域にしない経営 [ 石塚由紀夫 ](楽天ブックス)

働く女性 ほんとの格差 (日経プレミアシリーズ)著者の1作目。

④ 女性はなぜ活躍できないのか [ 大沢真知子 ] (楽天ブックス)

「長時間労働できると、周囲に示すことで一人前とみなされる」という指摘がまさに!という感じ。”長時間労働”に価値を置く組織とは距離を置く、という人生の大きな決断をさせてくれた、大変ありがたい本。オススメ!

⑤ 仕事と家庭は両立できない? 「女性が輝く社会」のウソとホント [ アン=マリー・スローター ](楽天ブックス)

アメリカの官僚で大学教授で、、、という超エリートの女性でも、私たちと同じように悩んでる、ということが赤裸々にわかり、非常に良かった。正解はないな〜という感じ。これもオススメです!

⑥「出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと」

人生もキャリアも行動すればこれだけ変わるんだな〜と、元気になれる1冊。

⑦【新品】【本】ワーキングカップルの人生戦略2人が「最高のチーム」になる 小室淑恵/著 駒崎弘樹/(楽天)

⑧ウーマノミクス仕事も家庭もあきらめない新しい「働き方」のカタチ

 

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