書評 インバウンドコミュニケーションに関する2冊

インバウンドPR、必要です!

これからのPRのニーズとして、はずしたくないのがインバウンド(訪日客)向けビジネスでのコミュニケーションです。ホテル、テーマパークと観光業界での経験が長く、特にテーマパークの現場では、インバウンドのメディアやインフルエンサーの取材に数多く対応してきたのですが、現地メディアを連れてくるのは、お金も手間もそれはそれはかかります。そして、エリアごとに施策を行う必要もある。。。「インバウンドマーケティングやらなきゃ!」といって、どこから始めるのか?きっちり考えないと、途方にくれてしまいます。

そんなことで復習と現状把握のため、何冊かインバウンドマーケティング本を読んだので、おすすめ本2冊をご紹介します。

インバウンドビジネス入門講座 第3版 訪日外国人観光攻略ガイド

まずは、これ。著者の肩書きはその名も”インバウンド戦略アドバイザー”という肩書きを持ち、BtoBのインバウンド専門サイトを運営、コンサルを行っている方。2018年に第3版が出版され、情報が更新されています。インバウンド業界全体を俯瞰するデータから、具体的施策に落とし込んでいく構成で、入門書と書いてありますが、すぐに実践できる具体的なヒントも多く、非常によくまとまっています。

個人的ツボは、各国の観光客の特徴をまとめたページ。豊富なビジネスでの経験や、ターゲットである訪日客への徹底したリサーチがないとまとめられないであろう内容で、代表的な8エリアの訪日客のデータ、客数や消費金額、滞在日数、見ているSNSやメディア、観光シーズンといった基本情報から、定性的な情報、例えば好き嫌い(熱い食べ物が冷めてでてくるのがいや!とか)など、読んでるだけでも、とても面白い!

ここだけ読んでも、国ごとにきめ細やかに対応できればできるほど成功するであろう、ことがわかる。と同時に、細やかに対応するには、予算・時間・経験などリソースがかかる訳で、自分のビジネスにとっての最大公約数を見つけて、とにかく始める、そして改善する、という実践が大事であることも感じました。

 

外国人リピーターを確実に増やす インバウンドコミュニケーション成功の秘訣

この本も、前半はインバウンド業界全体をしっかり俯瞰できるデータや情報がまとめられています。著者は翻訳や他言語WEBページ制作などから事業拡大し、現在は、グローバルなコミュニーケションに関するコンサルティングを行っている会社の社長が著者で、WEBサイトやSNSなど、こちらからいかに情報を発信し、「口コミ」を集客に繋げていくのか、という視点での実践例が多めです。留学生と連携して日本の情報を発信するという施策は、特に取り組みやすい事例ととして印象的でした。

幻冬社ゴールドオンラインで、著者の連載が読めます。書籍の内容とリンクしており、参考になります。こちらもおすすめ。

https://gentosha-go.com/ud/books/584766317765615409000000




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