書評「組織にいながら自由に働く。」

「自由に働く。」本の甘い囁き

組織に属している時は、「モチベーションがあがるチームとは?」のヒントとなる本(例えば「マネジャーの最も大切な仕事――95%の人が見過ごす「小さな進捗」の力」←これ名著!)や

「経営陣や上司とどうやって向き合ったらいいか?」を考えるための本(例えば「社長の「まわり」の仕事術(しごとのわ)」(←公には言えないアレコレがものすごく大変なんだろうな、という意味で非常に共感できた本)

ばかり読んでいた気がしますが、組織を離れると決心した途端、全く見向きもしなくなり、最近はこんな本ばかり目につきます。自分フィルターかかりまくっているのは否めませんが、怖がって足がすくむ(=そして、組織に戻る)よりは、「自由に働こう!」本に甘やかしてもらいながら、行動し続ける方が正解!と今は思ってます。

さて、そんななかでも、かなりの”甘やかし上手”なのが、この本です。

組織にいながら、自由に働く。 仕事の不安が「夢中」に変わる「加減乗除(+-×÷)の法則」

楽天の社員でありながら、

・兼業自由、勤怠自由、仕事内容自由(社内で唯一)

・自分の会社を経営(仲山考材株式会社)
・横浜F・マリノスとプロ契約(2017年当時)

という「自由すぎる」働き方がメディアで話題の著者ですが、実は10年近く同様の働き方をしています。以前は、どちらかといえば変人扱いだったのが、最近、突然注目を浴び、メディアの取材が増え、、、ということで、時代が著者に寄ってきたことを体感しているそうです。

多様な働き方が「キワモノ」でなく「有効な選択肢」として、ようやく認められてきた、ということでしょう。頭ではわかっていても、自社のこととなると全く硬直している企業も多いですが、確実に「プロジェクトごとに働く」というやり方は浸透しつつあると思います。

思えば、テーマパークのマーケティング部に所属し開業準備をしていた頃、プロジェクトメンバーとして来日していたアメリカ本国スタッフたちは、「このプロジェクトが終わったら、しばらくバカンスにいって次を探すわ」なんて言っていました。2000年前後の話です。「やっと日本も」ということでしょうか。

働き方の4つのステージ:私はどこにいるのか?

この本は、著者が”発見”したという、働き方の4段階進化「加減乗除の法則」に沿って構成されています。この法則とは

加(+)ステージ:できることを増やす、苦手なことをやる、量稽古。仕事の報酬は仕事

減(-)ステージ:好みでない作業を減らして、強みに集中する。仕事の報酬は強み
乗(×)ステージ:磨き上げた強みに、別の強みを掛け合わせる。仕事の報酬は仲間
除(÷)ステージ:因数分解して、ひとつの作業をしていると複数の仕事が進むようにする。仕事の報酬は自由

の4ステージ。図にすると、こんな感じです。

このステージを一つ一つ登っていくと、

「徐」=仕事の報酬は【自由】

という自分を実現できるという訳です。

私の現状は「減」から、かなりの力技で「乗」に上がったところ、という自己分析。著者によると、「乗」の仕事の報酬は【仲間】。今は「とにかく人と会う」という自分の行動が間違ってないな、と思えてちょっと一安心しております(甘えてる。。。)

自分がどこのステージかな?と思った場合には「ステージ診断」という質問項目も用意されています。

今の仕事は、2年前の自分の成果

本著にある「今の自分の仕事は、2年前の自分の成果」という仕事観。大きな組織で、すでにサイクルが確立している仕事をしていると、短期で成果が出ることに慣れてしまいますが、新しいことを始めるのであれば、2年や3年は成果がでるまでかかる、そして、もちろん成果が出ないことも多い、ということは肝に命じておきたいことです。

「乗」のステージでやるべきは、磨き上げた「強み」同士の掛け合わせ。それは、自分の強み同士でもあり、他者と自分の強みの掛け合わせでもあります。

信頼する人からの誘いには「はい」か「YES」で答える

(これも本著に出てくる言葉、この考え方大好きです)

ことを躊躇せず、私の人生の「乗」のステージを進んでいきたいと思います。

<追記>

著者の仲山さんは、本著の前書き原稿を全文ブログにアップされています。

https://comemo.io/entries/8410

これ読めば、内容は一目瞭然、楽しく働く自分を妄想でなく現実にするため、本著を読みたくなるはずです。



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