書評「ピアニストの脳を科学する」ピアノ好きを喜ばせる研究満載

「科学者の趣味の延長のピアノ本かな」と思いきや、「音楽演奏科学」という唯一無二な研究をしておられる、すごい方の著書でした。 ピアニストの脳を科学する: 超絶技巧のメカニズム www.neuropiano.net コンクー… 続きを読む 書評「ピアニストの脳を科学する」ピアノ好きを喜ばせる研究満載

脱システム=自由を考える「新・冒険論」

チベットで人類未踏の峡谷踏破、北極圏で闇の世界を80日間歩く極夜行などの挑戦を行ってきた著者の冒険論。 新・冒険論 (インターナショナル新書) 冒険とはなんぞや? 私の人生で冒険といえば、スキューバ・ダイビングで、自分史… 続きを読む 脱システム=自由を考える「新・冒険論」

賢いってなんだろう?「知ってるつもり 無知の科学」

「学ぶ」ということの根本を考え直したくなる、なかなかNO衝撃本。 知ってるつもり――無知の科学 章を追うごとに深く深く、初めの数章で諦めちゃダメ! 冒頭の数章は、認知学や脳科学のおさらいのような内容もあり、正直「どっかで… 続きを読む 賢いってなんだろう?「知ってるつもり 無知の科学」

遊びか仕事かわからない案件がいくつもある幸せ「ナリワイをつくる〜人生を盗まれない働き方」

「働き方」の本は本当に数多く、いろんな可能性が広がる楽しい分野です。最近は しょぼい起業で生きていく がよく売れているそうで、私の周囲でも「読んだ?」とよく噂されています。本著は2012年発刊ということで、先駆け的な一冊… 続きを読む 遊びか仕事かわからない案件がいくつもある幸せ「ナリワイをつくる〜人生を盗まれない働き方」

批評は創造的活動である「読んでいない本について堂々と語る方法」

「読んだ本について語りたい!」という衝動(義務感)と対極にあるようなこのタイトルで表紙買い。読んでない本について語るための本が、なぜ出版されたのか? 読んでいない本について堂々と語る方法 (ちくま学芸文庫) フランス論壇… 続きを読む 批評は創造的活動である「読んでいない本について堂々と語る方法」

書評「もしもし下北沢」よしもとばななの描く中年も、味わいあるなぁ

思い出のつまった”下北沢”と、10数年ぶりの”よしもとばなな”という読む前から、期待の高まる組合せ。もちろん、読んで正解の大満足でした。 もしもし下北沢 (幻冬舎文庫) 父親が無理心中に巻き込まれたあと、逃げるように下北… 続きを読む 書評「もしもし下北沢」よしもとばななの描く中年も、味わいあるなぁ

音楽のような文章 東京が恋しくなる「珈琲が呼ぶ」片岡義男

久しぶりの片岡義男。短編小説だけ読んできたので、エッセイは初めて。片岡さんの肉声っぽい文章、新鮮なような懐かしいような。 珈琲が呼ぶ 東京育ちの心くすぐる空気感 実家の近くの地名が頻出するので、片岡さんとこんなに生活圏が… 続きを読む 音楽のような文章 東京が恋しくなる「珈琲が呼ぶ」片岡義男

熱狂、攻めろ、走り抜け!「死ぬこと以外かすり傷」

とにかく言葉が強い。一つ一つが突き刺さる。 死ぬこと以外かすり傷 [ 箕輪厚介 ](楽天ブックス) 熱狂しろ、攻めろ、誰よりも動け、走り抜け、予定調和や利害損得を破壊して、己の偏愛のために狂え、と、とにかく勇ましい、サラ… 続きを読む 熱狂、攻めろ、走り抜け!「死ぬこと以外かすり傷」